こちらは前回チラッとお見せしたとおり、T-6の寒干しも終わって(^^)、仮組に入っていきますね。
T-6は弊社サイトにあるとおり、傑作練習機であることは飛行機ファンの皆様はご周知のとおりです。
海上、航空自衛隊にも供与されたのですが、中古機を受領したことから十数年で退役を余儀なくされました。しかし、静岡県の浜松エアーパークや埼玉県の所沢航空発祥記念館には復元された機体が展示されているほか、静浜基地にはエンジン稼働状態の機体が現存しています。
当時、パイロット学生としてT-6に向かい合った方のエッセイを読んだことがあるのですが、T-6は尾輪式による視界の悪さやグランドループ等、決してとっつきやすくはなかったということですが、ひとたび空に上がれば、その飛行性能はすばらしく、攻略し甲斐のある機体であったそうです。
T-6は、供与が始まった昭和30年から約10年間にわたってパイロットたちを育てた後、飛行時間が少なく程度がよい24機が救難捜索機として残り、昭和44年まで現役にあったそうです。
なお、退役した機体の一部は、映画「トラ!トラ!トラ!」において外観を旧海軍機のように改造され銀幕を飛び回りました。
練習機としてのT-6は、国産初のジェット実用機である富士T-1に代替されたのですが、救難捜索機の後継としては三菱MU-2ではなくT-34が一時期、救難隊に配備されたようです。
さて前置きはこのへんでキットについて見ていきましょう。
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パーツは思ったより多くないです。 |
まず目につくのは、平べったい黒い箱でクリアーパーツが入っています。外国製キットはコンテナに詰め込まれ、遠路はるばる海を越えてやってくるので、破損防止の気遣いは助かりますね。
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なんか豪華。 |
デカールは豪華版で、8機分が入っています。
国籍マークや機体番号のほか、機体のステンシル(注意書き)も機体ごとの違いを再現するため、複数が入っています。
エッチングは、シートベルトのみと割り切っていますね。
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チョー豪華! |
細かいバリやゲートの出っ張りはあるものの、先回のSH-2に比べても合いは良くなっている印象を受けます。私の持っている個体は大パーツの歪みやソリもないようです。
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機体とフィレットがピタリ。ホッとする瞬間(^-^) |
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機体上面のADF取り付け部分のパネルもきちんと合う。 |
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ロケット団じゃなかったロケット弾やガンポッドにもヒケが |
今度は塗ろうかな。いや塗りたいな。欧州人のおじさんが濃いめレビューやっているので、なんか塗らずに組み立てるの申し訳ないという気になっています。
で、こんなの使ってやろうかなと考えております。
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ボトルはプラ製。顔料系でハッとする発色(ダジャレに非ず) |
なんせ、模型作るのもこのブログ書くのも全てダイニングテーブルの上(T.T)
臭いは厳禁なのです。ライフカラーは、臭いがほとんど無い上に、エアブラシで使う分にも溶剤との割合等にシビアなところない点や、欧州製の塗料故の発色の良さが気に入っております。
では、次回から塗装と組み立てやっていきます。
実は32の飛行機作るのは、高校の時(30年程前)にやったレベルの雷電以来。
キンチョーするなあ。